【中山記念】ヌーヴォレコルト始動!24年ぶり牝馬V狙う

[ 2015年2月24日 05:30 ]

中山記念を15年の始動戦に選んだヌーヴォレコルト

 ヌーヴォレコルトの新たな一年が始まる。昨年はG1路線をフル稼働。春は桜花賞3着、オークスは宿敵ハープスターを封じてG1初制覇。秋は秋華賞&エリザベス女王杯は共に1番人気に推されたが、無念の2着惜敗。それでも、1年を通して馬券(3着以内)に貢献した頑張りは光った。

 斎藤師は目を細め、愛馬を称えた。「秋華賞と女王杯は勝ちにいく競馬をしたので…。人気を背負っていた分の負けでしょう。内容は良かったと思う」

 今年のヌーヴォには牡馬相手のG1制覇の野望がある。強豪集結の中山記念にあえて挑むのも、有力牡馬との力関係を測るため。単に勝つだけなら、2週後の中山牝馬S(3月15日)の方が確かに容易だろう。指揮官は「この後はヴィクトリアマイル(5月17日、東京)から宝塚記念(6月28日、阪神)に行きたいと思う。牡馬相手にどこまでやれるか?ここは試金石。そのためにもしっかり仕上げてきた」と意欲を語った。

 女王杯の後は放牧でリフレッシュ。11、18日と2週連続でびっしり追った。18日の計量では456キロ。師は「女王杯(444キロ)と比べても、10キロ近く増えて成長している。体がしっかりした。男馬も成長力はあるが、この子は普通の女の子と思っていない。特殊な馬。調教師がいらないんです」と頼もしげに話す。

 オークスのように中団からズバッと差しても良し。女王杯のように前にも行ける。自在派ヌーヴォには、初参戦の中山攻略は難題ではない。師は「昨秋は阪神(ローズS)で勝ったし、京都も走った。左回りは得意だけど、右回りも走る。器用に走れるので、中山は合うタイプだと思う」と力強く結んだ。牡馬G1馬のイスラボニータ、ロゴタイプをまとめて一蹴して勝てば、91年ユキノサンライズ以来、実に24年ぶりの牝馬の中山記念制覇の偉業。ヌーヴォの勇猛果敢な始動戦から目が離せない。

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2015年2月24日のニュース