【京成杯】高野厩舎“第三の男”クルーガー 強心臓!3歳好調

[ 2015年1月15日 05:30 ]

CWコースでキャンター調整するクルーガー

 オレだってクラシック候補だ!ホープフルSを制し早くも“ダービー最有力”の声が上がるシャイニングレイ、シクラメン賞で2勝目を挙げた超良血ポルトドートウィユなど3歳世代が好調の高野厩舎にあって、この2頭に続く“第三の男”と目されるのがクルーガーだ。

 高野師は「調教は3頭の中で一番動きます。もちろん、競馬はそれだけじゃありませんけどね」と前置きした上で、クルーガーの“2大セールスポイント”を口にした。「1つは性格。存在感がないぐらいにおとなしくて、よく見ないと状態が把握しづらいほど。そういったタイプだけに、レースでは引っ掛からないのがいいですね。2つ目は心臓の強さ。酸欠にならない、つまりバテないのは武器でしょう」

 デビュー3戦目にして初めての芝参戦だった前走エリカ賞は、好位から粘りに粘ってベルーフから3/4馬身差の2着。まさに“バテない”強みが生きた一戦だった。このレース内容、さらにその後の状態を見極めた上で、指揮官は重賞初挑戦を決断した。

 「ダートに比べて芝の方が追走は楽そうだったし、脚質的に今の中山が合いそうな気もします。もちろん賞金を加算したい。心臓以外のパーツはまだまだだし、完成するのははるか先だと見ていますが、ここで好走すればクラシックに向けてのローテを組まないといけませんね」

 シャイニングレイは弥生賞から皐月賞の王道ローテが決定している。賞金加算を狙うポルトドートウィユはきさらぎ賞へ。ここでクルーガーが好勝負を演じれば、有力3頭の前哨戦をどう使い分けるか?指揮官のうれしい悩みが増えそうだ。

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2015年1月15日のニュース