【朝日杯FS】ネオルミエール “栗東留学”で落ち着きUP!

[ 2014年12月17日 05:30 ]

栗東トレセンに前乗りして手応え十分のネオルミエール

 大一番を前にネオルミエールは先週12日に栗東へ移動。先に入厩を済ませていた同厩2頭とともに、ゆったりと過ごしている。この日は坂路1本のメニュー(4F62秒3)。馬上には本番でも手綱を取る柴山の姿があった。「動きは良かった。思ったよりも落ち着いていますね」と好感触を伝えた。

 先週火曜日(9日)から藤沢和厩舎の調教を手伝うべく、大阪府寝屋川市の実家から車で1時間ほどかけて栗東通い。まずは「高校以来。おふくろの味を堪能していますよ」と笑わせた。その理由について「僕自身が栗東の調教に慣れたかった。坂路での頭数が美浦とは全然違う。こちらでは単走が併せ馬になってしまうこともある」と説明。栗東は坂路調教馬が多く、馬と馬がかなり密集した状態になるからだ。そして「落ち着かない馬にとっては厳しい環境だが、ネオは他馬が暴れてもドッシリしている。走らせるとスイッチは入るし、オンとオフの切り替えが上手」と愛馬について口にした。

 前走・いちょうSは直線で馬群の狭いスペースをこじ開けて2着。「怖がりな馬なら割っていけない。最後まで真剣に走らせられたので、競馬を教えるという点では収穫が多かった」と振り返る。初めての阪神コースについても「自分のリズムで競馬ができる」と歓迎ムードだ。

 関東の雄・藤沢和厩舎とは一昨年、北海道シリーズで調教を依頼されてからの縁。徐々にレースでの騎乗も増えて、今年48勝中5勝が同厩舎での勝ち星となっている。05年の中央移籍以降、G1は31戦して12年阪神JFクロフネサプライズの2着が最高。「G1を勝てるチャンス。今までの経験をネオに生かしたい」とその気。リーディング争いを繰り広げる厩舎力も味方に、初G1制覇が見えてきた。

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2014年12月17日のニュース