「中央と地方の溝埋めるため」挑戦続ける小久保師

[ 2014年12月12日 05:30 ]

小久保師

 【地方競馬です!!】「止まるのが怖いんですよ。だから前へ進む」。3年連続南関東リーディング当確の小久保智師(43=浦和)が漏らした。笑顔とは裏腹の非常に哲学的な言葉。これが好成績を出し続ける調教師の本音なのか。

 一昨年、船橋・川島正行師(今年9月死去)の南関年間最多勝記録を更新する131勝をマーク。だが、重賞はわずか1勝。今年は11日現在で南関123勝(全国125勝)。11月の兵庫ジュニアGPでは生え抜きの2歳ジャジャウマナラシ(牡)でダートグレード初制覇。南関重賞2勝やJBCスプリント首差2着のサトノタイガー(牡6)など年間を通して8個のタイトルを獲得、大躍進した。「小さい一歩だけど、厩舎全体が成長できたかな。馬ともどもね」

 14年も残り少ないが、まだまだ重賞出馬ラッシュは続く。来週の全日本2歳優駿(17日)にはラッキープリンス、パーティメーカー。24日の兵庫GTにジョーメテオ(牡8)。29日の東京大賞典にトーセンアレス(牡7)。さらにサトノは14日の中山カペラSへ。ジャジャウマは28日のホープフルSで芝初参戦。「川島さんも言っていたように中央と地方の溝を埋めなくてはならない。そのためには挑み続けないといけない」。挑戦を続ける師を、次回も当コラムで追いかける。 (池田 裕文)

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