3度目の正直、渡辺助手「トップロードのような愛される馬を」

[ 2014年12月12日 05:30 ]

調教師試験を突破し意気込む(左から)斎藤崇史助手、橋口慎介助手、渡辺薫彦助手

 騎手時代にナリタトップロードで99年菊花賞を制した渡辺薫彦助手(39)が調教師として第2のホースマン人生を歩む。現役時代だった12年、調教師試験に初挑戦するも不合格。「めげましたね。(ジョッキーと勉強を)両立するのは厳しいと思ったし引退の理由になった」と振り返った。その年の暮れに現役を引退。騎手時代から所属する沖厩舎で調教に携わりながら試験勉強に励み、3度目の挑戦で夢を実現させた。

 師匠の沖師は「ホッとしてます。信頼される調教師になってほしい。中央競馬の歴史に足跡を残してくれたらと思います」とエール。渡辺薫助手の新たな目標は、ナリタトップロードで惜しくも首差2着に敗れたダービー制覇。「僕が乗っていたトップロードのような、誰からも愛される馬を育てていきたい」と目を輝かせた。

 ◆渡辺 薫彦(わたなべ・くにひこ)1975年(昭50)4月5日、滋賀県出身の39歳。94年に騎手デビュー。ナリタトップロードとのコンビで人気を集めた。通算7262戦339勝。G1・1勝、重賞10勝。

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2014年12月12日のニュース