【阪神JF】ショウナンアデラ スピードに優れた新型ディープ産駒

[ 2014年12月10日 05:30 ]

飛び抜けた素質を見せるショウナンアデラ

 ディープインパクト産駒の飛び抜けた素質はキャンター調整でも伝わってくる。ダートコースで全身を使って加速するショウナンアデラ。その馬上で担当の篠原助手は非凡さを感じていた。「身のこなしが柔らかくて、バネが強い」。引き揚げてくると、満足そうに乗り味を絶賛する。「男馬みたいにがっちりしている後肢、高い心肺機能。G1でも素質はヒケを取らない」と続けた。

 10年の初年度から5年連続JRA2歳リーディングサイヤーへ突っ走るディープインパクト。今年の阪神JFに出走する産駒はショウナンアデラ1頭だが、そのレースぶりは際立っている。未勝利戦勝ちに続く前走・からまつ賞では3番手から抜け出し、牡馬勢を余力残しで3/4馬身抑え込んだ。「強い調教を課すと球節に水がたまったりするのでデビュー以来、攻め馬を手控えてきた。それでも2連勝。伸びしろは十分にある」と篠原助手。からまつ賞を勝った直後に主戦・蛯名は「思ったより伸びなかった」と陣営に伝えたという。牡馬相手でも圧勝できるだけの能力を感じているからだ。

 「テンションが上がりやすいので普段は(調教頭数の少ない)北馬場中心に調教している。初めての競馬場で緊張しなければいいけど…」。同助手は課題も挙げたが、落ち着かせるために前々日(12日)に阪神入りし、前日(13日)にスクーリングを行うなどのプランも検討している。瞬発力よりスピードに優れたニュータイプのディープインパクト産駒。G1戴冠の資格は十分にある。

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2014年12月10日のニュース