【阪神JF】輝け“九州産の星”エフェクト スピード&パワーある

[ 2014年12月10日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=9日】細原は夏の小倉競馬場で感じた衝撃が忘れられない。エフェクトはデビューから2戦、九州産限定戦を圧倒的なスピードで連勝。服部師は「まだ本気で走っていない。相手をかわいがっていた」と振り返った。

 その強さは走破時計が物語っている。2戦目のひまわり賞の勝ち時計1分9秒0は、2週前の同舞台フェニックス賞(レオパルディナV)と同タイム。開催が進んだ馬場の荒れ具合を考慮すれば同等以上に評価できる。またフェニックス賞2着のクールホタルビがその後、ファンタジーSを制した。同レースのレベルは決して低くない。

 「夏はまだ体に実が入っていなかったが、今は筋力がついて走りがしっかりとしてきた。前走で強い相手とやって初めて気合を入れられた感じだね。使った上積みもあるし、ここもいい競馬はできると思うよ」

 トレーナーの力強い言葉には確かな手応えがあるから。1週前は初コンビとなる藤岡佑を背に坂路単走で4F55秒8。約260頭以上が登坂した後の時計の掛かる馬場の中を余力十分にラスト12秒1。各馬が重たいチップに脚を取られる中、エフェクトは平然と駆け上がりラスト1Fはこの日の栗東坂路で一番速かった。「ただのスピード馬じゃなくパワーもあるよ」という服部師の自信に満ちた表情に細原の心が揺れる。

 「負けん気は強いがレースでイレ込んでいるわけではない。道中も落ち着いているし距離もこなせそう」

 “九州産の星”が大舞台で一番星に輝くかもしれない。

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2014年12月10日のニュース