【JBCスプリント】バレンチノ首差差し切った!岩田史上初“3冠”

[ 2014年11月4日 05:30 ]

サトノタイガーを首差競り落とした(12)ドリームバレンチノ

 また、岩田だ!2番人気ドリームバレンチノが通算37戦目で、悲願のG1初タイトルをつかんだ。軽快なピッチで飛ばすタイセイレジェンドを中団で見る形で、4コーナー3番手の外へ。ゴール前、懸命に粘るサトノタイガーを首差競り落とした。岩田は「馬場も締まり、この馬のスピードを生かせた。強気にレースをした。年齢を感じさせない瞬発力だった」と称えた。

 94年開業の加用師はJRAを通じても初のG1優勝。当初の芝路線から昨秋ダート路線に切り替えたのが奏功。昨年のJBCスプリント2着(金沢)の雪辱も見事に果たした。加用師は「着差ほどはハラハラせず、見ていられた。厩舎にとって初のG1。うれしい。昨年の雪辱?悔しさは、勝負では励みにもなるから」と21年目のビッグタイトルの喜びに浸った。

 騎乗した岩田はJBCでは初の“同日G1・2勝”の快挙。JBCクラシックは06年(川崎)にタイムパラドックスで勝っており、史上初のJBC3冠騎手となった。震災後、精力的に岩手競馬に遠征してきた鞍上は「きょうはいい一日でした。G1は、これから続くので…。気を引き締めて頑張ります」と岩手ファンの大歓声に応えていた。

 ◆ドリームバレンチノ 父ロージズインメイ 母コスモヴァレンチ(母の父マイネルラヴ) 牡7歳 栗東・加用正厩舎 馬主・セゾンレースホース 生産者・北海道新冠町ビッグレッドファーム 戦績37戦11勝(地方5戦2勝) 総獲得賞金4億1479万8000円。

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