父の“遺言” 川島師息子・正太郎ビシッと乗る

[ 2014年9月26日 05:30 ]

父・川島正行師(左)の騎手時代の勝負服を着た正太郎騎手

 【地方競馬です!!】7日に川島正行師が66歳で亡くなられてから、もう半月以上が過ぎたが、いまだに実感がない。船橋競馬場では23日、「フリオーソレジェンドC」が行われ、師の管理馬だった(既に転厩)ナイキアフォードが勝ったが、表彰台に師がいないことが不思議に思えた。

 師の写真は数え切れないほど撮った。最も思い出深いのは実は最後のショットだ。息子の正太郎騎手(23)が、師の騎手時代の勝負服(現在は孫弟子の塚本騎手が使用)を着てツーショットに納まった。正太郎騎手は「夢が一つかなった」と話し、写真の通り満面笑み。師がさほど笑顔でなかったのが息子にとって意外だったが、あとで記者が聞くと「いいねえ」と、とてもうれしそうだった。撮影した時は照れていたのか、胸がいっぱいだったのか。後者のような気がする。

 息子である前に騎手。師は正太郎を厳しく指導した。他の騎手以上に厳しく叱った。正太郎騎手はこんな話をしてくれた。「亡くなる2日前、父は夢に出てきました。ビシッと乗ってこい!!って。いかにも父らしいですよね」

 26日の最終10Rは「船橋最強調教師 川島正行追悼記念」。ランニングシューズの鞍上には正太郎。“ビシッと”乗ってくるに違いない。 (秋田 麻由子)

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2014年9月26日のニュース