【神戸新聞杯】ワンアンドオンリー ダービー馬らしく勝って菊獲りだ

[ 2014年9月26日 05:30 ]

神戸新聞杯でも勝利を狙うワンアンドオンリー

 今週の阪神は、菊花賞トライアル「第62回神戸新聞杯」(3着までに菊花賞の優先出走権)がメーン。平松さとし氏の「The Keyman」では、第81代日本ダービー馬ワンアンドオンリーを管理する橋口弘次郎師(68)に迫った。感動のダービー回顧、今夏の過ごし方、そして最終追いのジャッジ。譲れない始動戦への思いを、本音で語ってもらった。

【神戸新聞杯】

 ――ワンアンドオンリーの前走(ダービー1着)を振り返ってください。

 橋口師 はい。皐月賞である程度メドは立ったので、良い状態を維持できれば勝ち負けできると考えていました。

 ――横山典弘騎手には特に指示を出さなかった。

 はい。あれほどの一流騎手ですからね。こちらが何も言わなくても、ベストと思える騎乗をしてくれると信じていました。

 ――それまでとは一転して、前で競馬をしました。

 横山君のことだし、ダービーという舞台を考えると、いつもよりは前で競馬をすると思っていました。それでも中団くらいかと考えていたので、想像以上に前にいると感じました。

 ――道中はどう見えましたか?

 出して行った分、掛かり気味かな?とは見えました。それでも許容範囲だと思ったし、大丈夫と信じて見ていました。

 ――4コーナーでは絶好の手応えに見えた。

 すぐ目の前に(皐月賞馬で1番人気馬の)イスラボニータがいました。良い目標にできるから絶好の位置だと思いました。

 ――直線、そのイスラボニータが先に抜け出しました。

 でも置かれることなく付いていけました。良いタイミングで抜けてくれたと思ったし“これなら!”と感じました。

 ――勝利はどの辺りで確信しましたか?

 並んだ時ですね。追い比べになったら負けない馬なので、並んだ時には勝てるだろうと思いました。

 ――念願のダービー制覇でした。

 当然うれしかったけど、プレッシャーが凄かったのでホッとしました。

 ――中間は?

 大山ヒルズに放牧しましたが、秋はここから始動と決めていたので、8月21日にはもう帰厩させ、じっくり乗り込んできました。

 ――最終追い切りは遅れました。

 もともと調教駆けするタイプではないので、そのあたりは心配していません。

 ――目標はあくまでも菊花賞?

 はい。この後は菊花賞へ行く予定です。ただ、ダービー馬らしい走りをしてもらわなくては格好がつかないので、負けてもいいからひと叩きなどという気持ちは全くありません。

 ――つまりここも勝ちにいく競馬をする?

 太め感なく仕上がっているし、力は発揮できる状態にあると思います。無理に勝ちにいく競馬をしなくても、能力を発揮できれば恥ずかしくない結果が待っているはずです。

続きを表示

この記事のフォト

2014年9月26日のニュース