【セントウルS】鮫島師“無欲”でゲルダ夏王者へ導く

[ 2014年9月12日 05:30 ]

鮫島師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、セントウルSにリトルゲルダで挑む鮫島師を直撃した。

【セントウルS】

 ――セントウルSのリトルゲルダの最終追い切りは指示通りでしたか?

 鮫島師 そうですね。ジワッと併せて最後は気合を乗せるようにと指示しました。その通り動けたと思います。

 ――それにしても良い手応えで楽々と先着。

 2歳馬とはいえ相手も動く馬なのでさすがという感じでした。好気配を維持していると思います。

 ――前走(北九州記念1着)は前々走(アイビスSD4着)で減っていた体(マイナス10キロ)を6キロ戻す482キロ。

 前々走は間隔を空けて楽をさせたら筋肉が落ちてしまった感じ。暑さや輸送にやられたわけではないので叩かれた後、自然と体を戻してきました。今回もふっくらして肉体的には良い雰囲気です。

 ――最内枠(1番)でした。

 スタートは今ひとつだったけど、変に包まれることもなく上手に立ち回れたと思います。

 ――4コーナーから直線に向いたところでもスムーズに外へ出せた。

 そうですね。何のロスもなく、勢いに乗ったまま上手に外へ出してくれたと思います。

 ――最後は鼻差の勝負に勝利。

 かわしたかな?とは思ったけど、自信はありませんでした。展開面を含めて全てがうまくいった結果だと思います。

 ――馬場状態もこの馬には合っていた?

 それはあると思います。スピードだけでなくパワーのあるタイプなので、小倉も終盤に差し掛かった頃の馬場は向いていたのでしょう。

 ――ここまできたらサマースプリントチャンピオンを獲りたいところでは?

 それは意識しないようにしています。パドトロワの時(2012年の同シリーズチャンピオン)も何も考えておらず、終わってみたら獲れていたという感じでしたので。

 ――そのパドトロワとは少し違うタイプ?

 正反対ですね。パドトロワは精神的に弱い面があったけど、リトルゲルダはそのあたりの心配が不要。メンタル面の強さはこの馬の武器の一つです。

 ――京王杯AHにはタガノブルグが出ます。こちらの追い切りは併せた相手と内外離れてしまった?

 いえ。内に1頭いたけど、もともと単走のつもりでした。坂路で半マイル52秒7なのでトータル的には動いていますね。

 ――調教ではそれほど速い時計を出すタイプではないことを考えれば好仕上がり?

 たしかに調教助手が乗るとそれほど速い時計で動く馬ではありません。1度叩かれて上向いているということでしょう。

 ――東西2場での重賞制覇を期待。

 そううまくいくかは分からないけど、どちらも状態は良いので好結果を期待しています。

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2014年9月12日のニュース