「ケイリン」日本発祥、2つ目の五輪種目 12年から女子も

[ 2014年9月12日 05:30 ]

 自転車競技は第1回のアテネ大会から陸上、競泳などと共に実施されている五輪種目。00年のシドニー大会から日本で発祥したケイリンがトラックレースに加わり、日本生まれのスポーツとしては柔道に続く2番目の五輪種目に。12年のロンドン五輪では女子ケイリンも正式種目になった。

 ケイリンは6~8人の選手が1周250メートルのトラックを8周し、ラストスパートで勝敗を競う。風圧によって先頭の選手が受けるハンデを解消するため、スタートから残り600~700メートル地点までは先頭誘導員がペースメーカーの役割を果たす。

 ほぼ同じペースで進む競輪とは違い、徐々にスピードが上がっていくのが特徴。誘導員が走路を外れた地点から駆け引きが始まり、ここでベストポジションを確保できるかがポイント。その後は激しいスプリント合戦に。時速70キロ近くまでスピードが上がりゴールまで厳しい争いが繰り広げられる。脚力だけではなくレースの組み立てや戦略が勝敗を大きく左右する。

 日本発祥の競技とはいえ、自転車競技が盛んなヨーロッパ勢が断然優勢。イギリスのクリス・ホイは08年北京五輪、12年ロンドン五輪と2大会連続で金メダルを獲得。日本勢のメダル獲得は北京五輪で銅の永井清史のみ。16年リオ五輪への出場条件はまだ正式には発表されていないが、ロンドン五輪の例を見てもワールドカップや世界選手権で好成績を収め、ポイントを積み重ねることが重要。

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2014年9月12日のニュース