【エルムS】ローマンレジェンド 新装・札幌開幕週で復活駆け

[ 2014年7月22日 05:30 ]

函館競馬場で調整中のローマンレジェンド

 スタンド改築工事を終えてグランドオープンする札幌の開幕週を飾るのが「第19回エルムS」。こちらではG1馬ローマンレジェンドが復活へ向け、着々と態勢を整えている。

【エルムS】

 G1馬ローマンレジェンドが復活を期して、札幌に帰ってくる。約2年前の12年8月エルムSでエスポワールシチーと死闘を繰り広げ、重賞初制覇を飾った思い出の地。同年12月の東京大賞典ではG1優勝まで果たした。しかし、昨年は白星なし。連覇が懸かった東京大賞典(6着)はゲートで暴れ、レース後に右後肢骨折が判明して放牧へ。13日に函館に入厩し、縁のある重賞に狙いを定めた。

 田中助手は現況を端的に説明した。「栗東でも乗り込んで函館へ。前走の骨折の影響はもうない。時間をかけてやってきたので、普段乗っている感じでは重さは感じない。いきなり動ける態勢にある」

 6月中旬に栗東で時計を出し始め、坂路とCWコースを併用して鍛錬した。先週18日には主戦・岩田を背に函館ダートでセイルラージ(7歳オープン)と併せ馬。6F83秒1~1F12秒5で力強く2馬身先着した。岩田は「休み明けを感じさせない動きをしている。すぐ動ける態勢」と納得顔。さらには、リフレッシュ効果も感じ取っている。「東京大賞典はゲートでテンションが上がって、追い詰められた部分があったかもしれない。骨折する前は伸びるような感じで走っていたのが、今は浮いたフォームで楽に走っている。以前なら抜け出すとフワフワする感じがあったが、調教ではしっかり走っている」。6歳夏を迎えた愛馬に、鞍上は着実な成長を感じ取った。

 2年ぶりの札幌開催。スタンドは新装オープンしたがコース自体は全く同じ。その成長を見せれば2年前のエルムSを再現できる。田中助手は「あとは競馬を使ってきた馬との差だけでしょう。順調にきているので、いい形で始動したい」と復権を祈った。G1路線に返り咲くためにも譲れない始動戦だ。

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2014年7月22日のニュース