【中京記念】マジェスティハーツ 悲願タイトルへ“5度目の正直”

[ 2014年7月22日 05:30 ]

心身ともに成長を感じさせるマジェスティハーツ

 夏の中京は早くも最終週。この開催を締めくくるのはサマーマイルシリーズ開幕戦「第62回中京記念」だ。2000メートルから距離が短縮されて3年目。今年も実力派のマイラーが参戦してきた。松永昌厩舎期待の4歳馬マジェスティハーツは5度目の重賞チャレンジで念願の初タイトル奪取をもくろんでいる。

【中京記念】

 逃し続けた初タイトルを目指してマジェスティハーツが中京最終週のマイル決戦に照準を合わせてきた。4月の大阪―ハンブルクC2着で今季のスタートを切った。続く新潟大賞典が惜しくも首差2着。1番人気に支持された前走・エプソムCはスタートがひと息で、最後方から直線勝負に懸けたが道中はゆったり流れ、結果的に不向きな展開に泣いて6着に終わった。それでもコンマ4秒差まで詰めたあたりが力の証。瀬戸口助手が前走を振り返る。

 「しまいはよく伸びてきたんだけどね。展開が向かなかったし、仕方ない」

 昨年は6月開催の阪神で500万を勝ち上がり、この中京マイルの長久手特別で1000万をクリア。秋の神戸新聞杯2着につなげた。あれからさらに経験を積み、年を重ねて4歳夏を迎えた今、瀬戸口助手は「心身ともに大人っぽくなってきた」と成長を感じ取っている。夏の暑さがこたえている様子も一切なし。「カイバはあればナンボでも食べるし、すぐに実になる。冬場と比べると今の方が毛づやがいい」とたくましさを増した馬体を頼もしそうに見つめる。しっかり食べて、しっかり稽古をこなして、この中間も出来は充実している。

 「前走後は3週間ほど放牧へ。乗り込みは順調。先週の追い切り(CWコース6F80秒9~12秒8)は併せ馬で少し遅れたけど時計的にはしっかり動けているからね。調子はいいよ」

 1600メートルから2400メートルまで好走実績があって距離の融通は利く。何より直線が長い中京はピッタリ合うイメージだ。鞍上は前走で初コンビを組んだ横山典から厩舎所属の森に戻る。「カズマ(森)はこの馬のことをよく分かっているし、任せるだけ。いい競馬をしてもなかなか勝てないのが難しいところだけど勝ち運があれば」と力を込める。今度こそ。この4文字に陣営の思いは凝縮されている。

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2014年7月22日のニュース