【まるがめ・オーシャンC】吉田拡がSG初制覇「賞金王獲ります」

[ 2014年7月22日 05:30 ]

オーシャンCでSG初制覇を果たし満面笑みの吉田拡

 まるがめボートのSG「第19回オーシャンカップ」は21日、最終12Rで優勝戦が争われた。スタートはコンマ15で5番手だったイン1号艇の吉田拡郎(32=岡山)だが、危なげないターンを見せ逃げ切って優勝。優勝賞金2500万円を獲得した。2着は2コースから差した浜野谷と、トップスタートから鋭くまくり差した大外の瓜生が争ったが、浜野谷に軍配が上がった。

 これがSG初優勝の選手のターンなのか!?そう思えるほど1周1マークは完璧だった。スリットは5番手。しかも全速スタートではなかった。だがインから全身全霊を込めた会心のターンを放つと、バックで早くも後続をブッちぎった。

 「スタートはふがいなかったです。それでも1マークは100点のタイミングで初動が入って、100点のターンができました。最高です!ボート選手になると決めた高校2年生からの夢がかないました」

 足は完璧だった。1走目はありえない後方の位置から3位まで追い上げた。4日目までは「トップ10くらいかな?」と半信半疑だったが、4日目には「トップ5」。最後は「節イチ」パワーの確信を持って走った。

 今年6Vは全選手でトップの優勝数。しかもこの中にはSGとG1、G2の特別戦3勝が含まれる。賞金ランクも今回のVで3位に浮上。選手生活最高といってもいい充実ぶりだ。「2年後、3年後の吉田拡郎は分かりませんが、今年はやります!今年は今までにないくらい気持ちを入れて走っています。でもまだ達成ではない。今年は賞金王を獲ります!今回の優勝はその権利が発生しただけ」と言い放った。

 「今回の優勝を真っ先に父に報告したい」と吉田拡。選手への道を応援してくれた肉親に感謝を伝え、今までも、そしてこれからも年末の大一番まで100%フルスロットルで突っ走る。

 ◆吉田 拡郎(よしだ・かくろう)1982年(昭57)4月18日、岡山県生まれの32歳。02年5月デビューの90期生で岡山支部所属。同期には石野貴之、赤坂俊輔、宇野弥生らがいる。G1は11優出1V。SGは2優出1V。通算29V。1メートル70、50キロ。血液型B。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月22日のニュース