【ユニコーンS】アジア 手塚師「ダートで本当の強さ見せる」

[ 2014年6月20日 05:30 ]

ダート戦線での活躍が期待されるアジアエクスプレス

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、ユニコーンSにアジアエクスプレスで挑む手塚貴久師を直撃した。

 ――アジアエクスプレスの前走(皐月賞6着)のレース前の雰囲気は?

 手塚貴久師 「決して悪くはありませんでした。ただ人間の方の気負いが伝わってしまったのか、多少ピリピリした感じはありました」

 ――馬体重がデビュー以来最低の524キロだったのも影響した?

 「しっかり仕上げたのは確かですが、正直、減ってきたのは誤算でした」

 ――スタート後、外からかぶされて少し行きたがった?

 「ある程度、出して行ったせいもあったでしょう。最もカバーできる範囲内でしたけどね」

 ――出して行ったのは指示?

 「いいえ。(戸崎)ジョッキーが判断したことです。切れをカバーしようとして番手を取りに行ったのだと思います」

 ――4角では先頭に並ぼうかというシーン。

 「そうですね。最後の直線で止まったことで2000メートルという距離が長かったという人もいるけど、それに加えて馬場も少し合わなかったかもしれません」

 ――レース後、中間の感じは?

 「さすがに目いっぱい仕上げた後だったので、レース直後は1週間ほど疲れが取れませんでした。でもその後、天栄に放牧に出したし、時間が空いたこともあって、すっかり元気になっています」

 ――最終追い切りはウッドチップで5F68秒7。3頭併せで併入しました。

 「最近の坂路の時計を見ていると一定でなく、馬場状態が分かりづらい。だからウッドでやりました。時計は遅いけど、それほどやる必要はないと思っていたし、動きは十分です」

 ――やる必要がない?

 「はい。今回からダートに戻しての再スタート。目標はまだ先なのでビッシリやることはないと考えました」

 ――余裕を持たせての叩き台?

 「そういう意味ではありません。体つきはふっくらしている感じだけど体重はそう変わらないと思うし、大きいところを目指している以上、このあたりで足踏みは許されないと考えています」

 ――ダートなら一枚も二枚も違う?

 「イレ込んだり、砂をかぶった時にどうか?という不安はあります。でも、ダートならこの馬の本当の強さを見せられると考えています」

 ――調教では砂をかぶせている?

 「もちろんです。かぶるとガーッと掛かって行くような面があります。ただ、競馬ではそうなるような位置にいないと思うので大丈夫でしょう」

 ――海外遠征という噂もある。

 「大きいところを狙える器だと思っています。ただ、まずは目の前のレースで人気に応えられるようにしたい。幸いリラックスして良い雰囲気なので好結果が出せると期待しています」

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