【フェブラリーS】ベストウォーリア 若さと勢いで新王者襲名だ!

[ 2014年2月19日 05:30 ]

浜中ゾッコンのベストウォーリア

 古豪ひしめくダート界に、そろそろ新星台頭の予感だ。フェブラリーSで新王者襲名を狙うのは4歳馬ベストウォーリア。前走・すばるSを制して賞金上積みを果たし、大一番に駒を進めた。伸び盛りの明け4歳馬に、昨年グレープブランデーで制した浜中俊(25)が騎乗。若くて勢いのあるコンビに一発の魅力があふれている。なお今週、東京は22(土)、23(日)、24日(月)の3日間開催。24日には16日に中止となった共同通信杯が行われる。

【フェブラリーS】

 間に合った。ベストウォーリアは前哨戦に予定していた根岸Sがフルゲート16頭のところ、賞金順17番目で無念の除外。泣く泣く回ったすばるS(8日)をきっちり勝って、G1舞台にこぎ着けた。古泉助手は「何か釈然としないなあ」と苦笑いで口を開いた。「だってG3は出られないのにG1はOKなんだから。有力馬の故障や回避もあったが、前走を勝っても出られないものと思っていた。まあ、目標にしていたレースだし使えてうれしいけど」

 フェブラリーSの賞金順は14番目。これだけ聞けば格下のイメージを抱くだろうが、決してそんなことはない。古馬と初対戦だった昨年の武蔵野Sでは直線で進路が空かないロスがありながら、ベルシャザールから0秒1差3着。今回人気のゴールスキー(4着)には先着した。成長著しい4歳馬。前走の鮮やかな勝ちっぷりを見ても、当時より力の差は縮まっているはずだ。

 「とんでもなく強い馬もいるが、この馬の力を出せればという気持ちはある。もともと、久々は心身とも緩く、使いつつ良くなるタイプ。武蔵野Sや前走がまさにそんな感じ。今回は中1週でも疲れは抜け、シャキッとしてきた」

 何より心強いのは鞍上・浜中の存在。昨年、グレープブランデーで制した男だ。初コンビの前走後、「大きいところを獲れる」と言い切り、すっかりほれ込んだ。「勝って、あいつが一番喜んでいた。何でも、以前からベストウォーリアに“乗りたい乗りたいビーム”を石坂先生に出していたらしいぞ」

 ビームは効いた。伸び盛りの4歳馬と若武者タッグが、古豪ひしめくダート界に新風を吹き込む。

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2014年2月19日のニュース