【フェブラリーS】馬界の“レジェンド”8歳フォーチュン

[ 2014年2月19日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=18日】ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子団体は、トリを務めた“ノリ”こと葛西紀明が安定感のあるジャンプで銅メダルに導いた。リアルタイムでテレビ観戦の寺下は興奮冷めやらぬまま記者寮を出た。

 小雪が舞う中、藤沢則厩舎へ。シルクフォーチュンを担当する長(ながい)孝昭厩務員(59)が洗い場で愛馬の手入れをしていた。「落ち着いているし状態は変わらずいいと思う。前走(根岸S3着)は自分の競馬で上がりは最速(3F34秒9)で走っている。普段の運動でも元気があるし年齢的な衰えはないな」

 明け8歳だが、高齢馬とは思えないほど毛ヅヤはピカピカだ。この世代はトランセンド、ワンダーアキュートを筆頭にダート界で長く活躍。フェブラリーSでも10年2着、11年1着、12年は1~4着を独占。昨年も3~9着を占めた。同厩務員は「出来のいい世代なのだろう」と胸を張る。

 フォーチュンは東京マイルで【0・1・1・5】と勝ち切れていないが、G1に限れば2、3、5着と掲示板を確保。「引っ掛かる面があるし、G1の速いペースが合うのでは」と好走の要因を語った。G1・3戦は全て前半3Fが34秒台のハイペース。先行馬がそろった今年も流れは落ち着きそうにない。「一発の可能性を持っている馬。まあ、横山が何とかやってくれるやろ」。鞍上の手綱さばきに期待を寄せた。

 コンビを組む横山典は先週の京都記念で伏兵デスペラードに騎乗し、G1・5勝馬ジェンティルドンナを封じる大金星。競馬界もベテランの“ノリ”がメダルに導く!?そんなことがあってもいいと寺下は思った。

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2014年2月19日のニュース