有年“背水騎乗”でブラックヘブンと大舞台へ

[ 2013年11月8日 06:00 ]

ハイセイコー記念を制したブラックヘブンと有年。次の目標は2歳G1だ

 【地方競馬です!!】今年もあと50日余り、2歳戦線がいよいよ佳境に入る。大井前開催のハイセイコー記念を制し3戦2勝としたブラックヘブン(牡=鷹見、父パイロ)は、G1全日本2歳優駿(12月18日、川崎)への挑戦を決めた。

 日頃の稽古から実戦まで手綱を握っているのは有年淳(28=大井・井上)だ。9年ぶりの重賞Vは同騎手にとっても大きな1勝だった。当日は実感がなかった。多くの人に声を掛けられたりVTRを見たりして、後日ジワジワと湧いてきた。まるで9年間の積み重ねのように。向上心を持ち続けたが成績や騎乗そのものに納得がいかず、苦しい時期を経験した。「自信になったし、モチベーションにもつながる。もうすぐ30歳。最近は“次のチャンスをものにできなかったら騎手を辞める”ぐらいの覚悟でやっていますから」と表情を引き締めた。

 もうひとつ、うれしかったことがある。「いつかは鷹見厩舎の馬でタイトルを」と思っていた。騎手になった頃からずっと世話になっていたからだ。そのブラックヘブン。末脚の良さは既に実証済み。さらに「全体的に競馬がうまい。砂をかぶっても平気だし、馬混みでも競馬できそう。本当に楽しみ。とにかくまずは無事にいってほしいですね」と笑顔。年末、そして14年クラシック戦線。人馬ともに注目したい。 (池田 裕文)

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