【エ女王杯】福永 ミッドサマーフェアで4週連続重賞V決める!

[ 2013年11月8日 06:00 ]

4週連続重賞Vを狙う福永

 秋の最強牝馬決定戦、エリザベス女王杯の出走馬が7日、決まった。注目は菊花賞、天皇賞・秋とG1・2連勝中と絶好調の福永祐一(36)。初コンビを組む関東馬ミッドサマーフェアをVに導けば、史上初の施行機会G1・3連勝の偉業達成。先週3日のみやこSと合わせて重賞3連勝中で、自身初の4週連続重賞Vも懸かる。同レースの枠順は8日確定、9日に前売りされる。

【エ女王杯】

 この秋、福永はとにかく勝負強い。菊花賞をエピファネイアで勝ち、自身初の牡馬クラシック制覇を達成すると、勢いに乗って翌週の天皇賞・秋はジャスタウェイで4馬身差完勝。先週のみやこSは早めの仕掛けからブライトラインをVに導き、自身5度目の3週連続重賞Vだ。

 まさに絶好調。快進撃の引き金となったのはエピファネイアで勝った神戸新聞杯(9月22日)だったと言う。「思い描いた通りのレースができて、技術的に自信を持てた。あのレースがあったから菊でさらに自信を持っていけた」。折り合いが課題だった同馬を完璧にエスコート。それが自信となり、プラスの循環を呼んだ。天皇賞については、「勝つにはこれしかないという騎乗をピンポイントでできた」と振り返る。自信があるから慌てない。慌てないから周囲が見える。今の福永の瞬間的な判断力は以前とは比較にならない。

 「初めてG1を勝った時(99年桜花賞=プリモディーネ)は、たまたまゲートをうまく出て、たまたまいい位置につけて、たまたまいいタイミングで追い出した。その点、天皇賞は偶然ではなく意識してできたこと。それが技術的な成長。そこには大きな差がある」。決して“たまたま”ではない。理詰めの勝利。福永は超一流騎手だけが持つ“何か”を完全に手に入れたようだ。

 こうも語った。「いい流れが来た時に結果を出せるように日々、準備してきた。昨年、米国(夏に約2カ月滞在)に行ったこともそう。そういうことを経て今のフォームになった。決して無駄にはなっていない」。愚直に積み上げたから、このブレークがある。福永の自信の源は強固だ。エリザベス女王杯ではミッドサマーフェアとの初コンビ。「乗りやすそう」とイメージする。戦前の評価は伏兵の域を出ないが、今の福永ならやすやすとVに導けるかもしれない。

続きを表示

2013年11月8日のニュース