奥平雅士調教師 前向き哲学でまたG1舞台に

[ 2013年11月8日 06:00 ]

奥平雅士調教師

 厩舎に掲げられた社是ならぬ“舎是”。「馬のため 人のため 社会のため」。奥平雅士師(41)が考え、開業の際に「アイアム」の馬主・堀紘一氏(ドリームインキュベータ代表取締役会長)から額に入れ、贈られたものだ。「我々の仕事の意義を、常に考えていたい」。開業10年目を迎えた今も思いは熱い。

 祖母の姉がメジロ牧場元会長の北野ミヤさん(故人)。高校1年から乗馬を始め、法大進学後は乗馬クラブでアルバイトの日々。専攻は哲学科だった。「エーリッヒ・フロムの『愛するということ』なんて面白かったな。愛にはいろいろな形があると分かった」。面白い授業もあるものだ。「年を重ね、いろいろ経験をした今、もう一回大学で勉強してみたいと思うこともある」

 04年、31歳で調教師試験に合格。開業2年目、コイウタで重賞初V。翌年G1制覇とトントン拍子。「あの時はうまくいきすぎた」と振り返る。「今はいい時期とは言えないかな」。10年以来、G1出走から遠ざかっている現状を冷静に捉える。「でも、いい時もあれば悪い時もある。それが人生。こういう時こそ、どういう志でいるか、どうすべきなのかが大切」。前向き哲学で、次のステージへと突き進む。

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