JRA 14年開催日程発表、2歳馬路線を大改革

[ 2013年10月22日 06:00 ]

昨年の朝日杯FSを制したロゴタイプ

 JRAは21日、来年の開催日割と重賞日程を発表した。2歳G1・朝日杯FSの開催地を中山から阪神競馬場へ、G3・ラジオNIKKEI杯2歳SをホープフルSの名称で阪神から中山競馬場へ変更。さらに、いちょうS、京都2歳Sをオープン特別から重賞に昇格させるなど2歳馬路線を大幅に改革した。

 2歳馬の重賞路線が短距離~マイル路線と中距離路線に整備されることになった。朝日杯FS(芝1600メートル)は短距離~マイル路線の頂点として位置づけられ、中山から阪神へ開催地を変更。中山のマイル戦は外枠が不利なコースレイアウトになっており「G1にふさわしい紛れのないコース(阪神)でレース内容をさらに充実させたい」とJRA番組企画室・臼田雅弘室長は説明した。

 また、阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sは中山へ移行したうえで、ホープフルS(芝2000メートル)に名称変更。中距離路線の頂点に位置づけられ、グレードも国際格付け委員会(国際グレードを決める機関)の承認を経てG3からG2へ昇格となる。「中距離重賞の価値が高まっており、賞金増額とともに将来的にはG1昇格を目指す」と同室長は明らかにした。同一条件で2年間レースを開催すれば昇格が可能となることから、16年にもG1に格付けしたい考え。「12月の後半に2週連続で2歳G1を実施し、短距離~マイル路線と中距離路線のチャンピオンをそれぞれ決める計画」と同室長は構想を示した。

 ホープフルSのステップレースとして京都2歳S(芝2000メートル)をオープンから重賞(G3格付けを申請中)に昇格。朝日杯FSのステップレースとしてオープンのいちょうS(芝1600メートル)を重賞(1800メートルから変更のため来年は未格付け)として新設する。

 ≪その他の主な開催変更≫
 ◆3日連続開催 1月11~13日(東京、京都)、10月11~13日(同)、11月22~24日(同)に祝日を利用して開催。また、3月21~23日は中山、阪神、中京に2日ずつ振り分ける変則開催となる。
 ◆北海道シリーズ 函館は2開催12日間(6月14~29日、7月5~20日)、札幌は2開催14日間(7月26~8月17日、同23~9月7日)施行する。
 ◆開催時期変更 8月下旬に行われてきたダート重賞・エルムSは札幌競馬開幕週のメーンとして7月27日へ。12月最終週の中山大障害は1週早めて12月20日へ。
 ◆冠名変更 セントライト記念が「朝日杯」の冠で実施されるのに伴い、朝日チャレンジカップはチャレンジカップの名称へ。
 ◆賞金額 重賞レースの賞金、競走番組上のルール変更は11月中旬に決定。

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2013年10月22日のニュース