【秋華賞】武豊スマートレイアー 出遅れも外から猛追、2着確保

[ 2013年10月14日 06:00 ]

秋華賞で歓喜の2冠を達成したメイショウマンボ(左)武幸はド派手にガッツポーズ

 キャリアの差が出た。2番人気スマートレイアーはスタートでタイミングが合わず、半馬身の出遅れ。武豊は「今までは出ていたんだけど、ゲートに入ってからイレ込んだ。出遅れるかなと思ったが、やっぱり出遅れた」。初めて味わうG1の大歓声。スタンド前発走はキャリア4戦の馬にとって試練となった。それでもベテランは焦らなかった。腹をくくり、後方からじわっと流れに乗った。

 残り1000メートル。前にいた1番人気デニムアンドルビーが動き始めたのを見ながら、徐々にポジションを上げた。直線は外へ持ち出し、自慢の末脚を発揮。ゴール前でデニムを競り落とし2着に浮上したが、勝ち馬メイショウマンボに騎乗した弟・幸四郎の背中は1馬身以上も遠かった。

 武豊は「はじけ方が違った。それでも、初めてのメンバー相手に頑張ってくれた」とパートナーの走りを称えた。大久保龍師は「想定外のポジションになってしまった。それでも、あの位置から外を回って強い競馬をしている」と能力の高さを再認識した様子だ。

 敗れはしたが、G1を大いに盛り上げたことは間違いない。4月7日、桜花賞デーの阪神でデビュー。それがポンポンと3勝を挙げ、G1どころか重賞初挑戦で2番人気。奮闘したと言っていいだろう。今後について師は「エリザベス女王杯は距離のこともあるし考えてから」と保留したが「走る力は見せてくれた。大事に育てて大きいところを獲らせたい」。今後の活躍に期待を寄せた。

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2013年10月14日のニュース