南関古馬戦線 着実に階段上り、6歳セイントメモリー初重賞

[ 2013年6月28日 06:00 ]

京成盃GMで重賞初制覇を飾ったセイントメモリー

 【地方競馬です!!】混戦模様が続く南関の古馬戦線。5、6月の南関限定重賞は初制覇が続いた。大井記念・フォーティファイド。川崎マイラーズ・スマートジョーカー。そして先週19日の京成盃グランドマイラーズでは、一つ一つ着実に階段を上ってきたセイントメモリー(牡6=大井・月岡)がタイトルを獲得した。

 09年7月の新馬快勝から通算29戦12勝。馬の状態や成長に合わせて使われ、力をつけてきた。10年2、3月には岩手の名手・菅原勲(現調教師)が2度騎乗。月岡師は「のちのち走る馬、大事にしてくださいと言われたことを今でも覚えている」と振り返る。オーナーと相談しながらそれを実践してきたことが、一つの実を結んだ。

 若駒時代は部分的に緩さや弱さがあった。気が小さい面もあった。5歳の昨年は裂蹄に悩まされたり、脚部に痛みが出たり…。体も精神面もしっかりしてきた今年、4月以降3連勝。これまで夏場は休養に充てていたが、今年は予定通り7月31日のS3・サンタアニタT(大井1600メートル)に向かう。「重賞を勝ち、これからがどういう戦いをしていくかが大事。短い距離であれだけ上手に競馬をするし、無理にマイル以上を使うこともない。年内は2、3戦でいいかなと。来年もあるしね」と師。晩成の逸材がいくつ実を結んでいくか、注目だ。 (池田 裕文)

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2013年6月28日のニュース