【根岸S】気持ち切り替えた池江師 名調教師のゆえん見た

[ 2013年1月23日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・栗東=22日】気温も上がった午前10時すぎ。坂田ら報道陣が坂路スタンドに集合した。池江師が取材に応じた。まずはAJC杯、ダノンバラードの優勝を番記者と祝い合う。ただ、つらいことも聞かなければならなかった。

 若駒Sを制したオルフェーヴルの弟・リヤンドファミユ。レース後、右後肢管骨骨折が判明した。「残念だったね」とつぶやく指揮官。「春は絶望的。恐らく(全治)9カ月になるだろう。ただね、この馬は古馬になってからでも十分取り返せるから」。その言葉を聞き、坂田も勇気が出た。競馬は毎週続く。立ち止まってはいられないのだ。

 根岸Sにはダノンカモンが出走。実績十分だが、まだタイトルがない。「何とか獲りたい」と力を込めた。「状態はいい。コーナー2つの広いコースは一番合うから」。報道陣に説明しながら時折、笑顔も浮かべたトレーナー。この気持ちの切り替えのうまさが名調教師たるゆえんなのだろうと坂田は考えた。

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2013年1月23日のニュース