【JDD】JRAの逸材本領ハタノヴァン来~る!!

[ 2012年7月10日 06:00 ]

<JDD>ダート4戦4勝のハタノヴァンクール

 砂の3歳頂上決戦、G1「第14回ジャパンダートダービー」は11日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。史上最強と言える精鋭6頭がそろったJRA勢。中でもダート4戦4勝で、ここに照準を合わせてきたハタノヴァンクールに新たなヒーロー誕生の予感。4連勝で砂の頂点に立つか注目が集まる。また、東京ダービーで南関3歳No・1に輝いたプレティオラスもスタンバイ。再度末脚勝負に徹する。

 JRAの現3歳世代のダート戦線は、空前のハイレベルだ。レースは常に速い時計で決着し、未来のスター候補が続々と出現している。中でも逸材と言えるのがハタノヴァンクールだ。

 後方待機から、ひとたびエンジンに火が付けば、ゴールまでノンストップ。ライバルをことごとくねじ伏せてきた。「粗削りだけど勝負根性が凄い。どんな展開になっても差し切る。展開が向けば、もっと楽に勝てている」。昆師も大きな可能性を感じている。

 芝では13、15着とからきし。それがダートでは4戦無敗。ギャップは強烈だが、それもまた個性だ。父キングカメハメハはダービー馬。その父キングマンボも現役時は芝で活躍したが、レモンドロップキッド(ベルモントS)を出したようにダートへの適性も備えている。母系も半姉ハタノギャランが08年東京プリンセス賞2着など南関で活躍した。

 端午Sから間隔が空いたが、これは予定通り。「ここを目標に、あえてユニコーンSを挟まなかった。前走時は体が少し寂しく見えたが、今は凄く張りが出ている。体重が増えていながらスッキリと見せているあたり、いい筋肉が付いているのだと思う」と昆師は狙い通りのパワーアップに目を細めた。

 緩急の利いた流れの中、最後まで脚が衰えなかった端午Sは出色の強さ。2着に退けたグッドマイスターは6月3日に阪神で鷹取特別を快勝。3着ホッコータルマエ(JDD出走)は同じ日に東京で青梅特別を勝ち、4着イジゲンも8日の福島・彦星賞を制した。いずれも古馬初対戦でダートの1000万を1番人気でV。端午Sのハイレベルぶりがよく分かる。

 「大井2000メートルのようなタフなレースは得意だろう。まだ競馬の内容が子供っぽく、嫌々動いている感じ。その部分が抜けてくれば凄い馬になる。筋肉も凄く柔らかい」と師。底知れぬ逸材は連勝街道をどこまで伸ばすか。

 ◆JDD11日の大井競馬場イベント

 ▽配布 先着来場者1万5000人にJDDレーシングプログラムを。

 ▽トゥインクルステージ 午後1時50分頃、同6時50分頃からJDDの予想トーク。出演はスポニチ中央競馬面でおなじみの競馬ライター・井上オークス、赤見千尋元騎手、目黒貴子キャスター。

 ▽抽選会 6月6日に配布済みの抽選券を持参し、場内ギャラリーオブオーナー横特設会場へ。今回の賞品は的場文男騎手サイン色紙(20人)、L―WING3階指定席引換券(100人)など。

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2012年7月10日のニュース