【CBC賞】ダッシャーゴーゴー 衝撃!坂路11秒7

[ 2012年6月28日 06:00 ]

【CBC賞】上がり重点に追い切られたダッシャーゴーゴー

 サマースプリントシリーズ第2戦「CBC賞」の追い切りが栗東、美浦トレセンで行われた。一昨年2着、昨年Vと抜群の相性を誇るダッシャーゴーゴーは、栗東の坂路でラスト1F11秒7をマーク。切れ味を極限まで磨き、トップハンデ59キロを克服する構えだ。3歳ハンデ重賞「ラジオNIKKEI賞」組ではウイングドウィール。母ウイングレットにも騎乗した田中勝春(41)が重賞奪取に燃えている。

 連覇へ抜かりなし。ダッシャーゴーゴーが坂路で好調をアピールした。最初の1Fは15秒5とゆったり入ったが、徐々にペースアップ。14秒8、13秒0と刻み、ラストは手綱をしごいて気合をつけ、力感あふれるフットワークでグイグイ加速。モニターに出た数字は驚きの11秒7。この日、栗東で坂路を上がった、延べ862頭(複数登坂あり)中、ラスト1Fは最速だ。

 安田師も納得の表情だ。「いい動き。ハロー(馬場整備)明けの軟らかい馬場で11秒台。見た目にフットワークも良かったんじゃないか」。1カ月ほどかけて坂路でじっくりと乗り込み、先週の時点で、ほぼ仕上がっていた。この日の焦点はラストの反応。鞍上のゲキにしっかりと応え、抜群の瞬発力を披露した。状態の良さは疑いようがない。CBC賞は一昨年2着、昨年がV。新陳代謝が活発になる季節は、一気に調子を上げてくる。毛ヅヤも素晴らしく、休み明けの重苦しさは一切ない。

 ハンデは出走メンバー中最も重い59キロ。重賞3勝の実績に加え、昨年58・5キロで勝っている。「まあ、避けて通れないね」と指揮官は冷静だ。「雨は降らないでほしい。パンパンの良馬場でやりたい」と注文は付けたが、ハンデに関しては克服する自信があるように見えた。

 今年はサマースプリントシリーズ王者を狙う。次走はキーンランドC(8月26日、札幌)とプランも具体的だ。「この馬とロードカナロアで頑張りたい」と、夏の主役を張るべく力を込めた。スプリント界の銀河系軍団を形成する安田厩舎だが、昨年はカレンチャンが、あと一歩でタイトルを逸した(シリーズ王者はエーシンヴァーゴウ)。ロードカナロアは函館スプリントSで2着に敗れたが、この馬はきっちりと決め、軍団をけん引していく。

 ≪信頼できる鉄砲駆け≫ダッシャーゴーゴーの2年連続CBC賞連対は、共に2カ月以上の休み明けだった。鉄砲成績は【2112】で休み明けから走れるタイプ。昨年のオーシャンSも3カ月の休み明けでキンシャサノキセキ(2着)以下を一蹴した。重馬場だった今年のオーシャンS(9着)以外は全て4着以内。3カ月の休み明けとなる今回も好走必至だ。

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2012年6月28日のニュース