車券払戻率引き下げ　競輪、オート下限７０％へ

　経済産業省は経営難が続く全国の競輪やオートレースを支援するため、車券払戻率（売上金に占める当たり車券払戻金の割合）の下限を現在の７５％から７０％とする方針をまとめた。経営の収支改善を後押しするのが狙い。今月召集の通常国会に改正関連法案を提出する。地方競馬については農林水産省が馬券の払戻率引き下げを可能にする法案を今国会に提出する方針。中央競馬とボートレースを除く公営各競技が“払戻金削減”のルールづくりへ足並みをそろえる形となった。ファンへ還元すべき的中配当の割合を下げれば、ファン離れがさらに加速する事態を招きそうだ。