「北海道の小国」交流G1初参戦

[ 2011年12月9日 06:00 ]

2000勝を達成した小国騎手

 【地方競馬です!!】この2カ月間で5人の2000勝ジョッキーが立て続けに誕生。現在、南関東で期間限定騎乗中(1月27日まで)の小国博行騎手(44=北海道、写真)も苦労の末、大台にたどり着いた。

 84年、上山競馬でデビュー。03年の同競馬廃止までに通算1664勝(重賞65勝)を挙げ、NARグランプリ優秀騎手賞を9度受賞するなど活躍したが、北海道移籍1年目は18勝。デビュー以来最少勝利に終わる辛酸をなめた。それでも「1鞍、1鞍大切に」を身上に勝ち星を積み上げ、11月17日に2000勝(重賞76勝)を達成。クラキンコとのコンビで重賞4勝を挙げるなど大舞台でも存在感を示し、今やすっかり「北海道の小国」として定着した。

 南関での限定騎乗は08年以来2度目。「1度目はペースに戸惑ったので、今度は違うところを見せて前回(71戦7勝)以上の成績を残したい」と意気込む。来週14日の全日本2歳優駿ではニシノファイターと共に交流G1初参戦。平和賞後、川崎入りしている相棒の状態は中間追い切りに騎乗して確認済みだ。「前走はスローで掛かったし、最後も脚を余してしまった。相手が強くなるが、いい状態なので力を出し切りたい」。上山、北海道そして南関。競馬場を越えてステッキを振るう名手に注目。(秋田 麻由子)

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2011年12月9日のニュース