高橋亮ら8人が調教師試験合格「責任重い職業」

[ 2011年12月9日 06:00 ]

 JRAは8日、平成24年度新規調教師試験の合格者8人を発表。現役騎手では高橋亮が唯一の合格者で、元騎手では高橋康之、蛯名利弘が合格した。

 父の高橋隆師は来年の2月末で定年を迎える。それと同時に開業できるかは未定だが、高橋亮はステッキを置いて父と同じ道を歩む。JRA通算303勝、重賞7勝をマーク。ダイタクリーヴァが00年シンザン記念→スプリングSを勝ち、皐月賞で2着に好走した。4度目の受験で調教師合格。「人生プランとして描いていた。調教師は騎手と同じく責任も重い職業」と決意を明かす。福永祐一と同期で、競馬学校“花の12期生”の一員。「祐一らみんなから祝福のメールをもらった」と素直に喜んだ。

 ◆蛯名 利弘(えびな・としひろ)1961年(昭36)3月10日、千葉県生まれの50歳。81年成宮厩舎から騎手デビュー。通算1700戦111勝。引退後、98年星野厩舎調教助手。現在天間厩舎調教助手。海外研修で出会ったA・オブライエン師に影響を受けた。「応援してもらえる馬をつくっていきたい」

 ◆金成 貴史(かなり・たかし)1969年(昭44)10月5日、東京都生まれの42歳。97年競馬学校厩務員課程。同年鈴木清厩舎厩務員。現在は粕谷厩舎調教助手。「新しいスタイルを築いていきたい」。目標は矢野進、粕谷両師。

 ◆黒岩 陽一(くろいわ・よういち)1980年(昭55)12月22日、東京都生まれの30歳。07年競馬学校厩務員課程。同年勢司厩舎厩務員。現在は鹿戸雄厩舎調教助手。大学の馬術部時代に知り合った藤沢和師に美浦分場で競馬を教わった。「1000勝目指して頑張りたい」

 ◆高橋 文雅(たかはし・ふみまさ)1972年(昭47)4月28日、静岡県生まれの39歳。00年競馬学校厩務員課程。同年大久保洋厩舎厩務員。現在は同厩舎調教助手。牧場で獣医として繁殖に立ち合った。「大久保イズムが染みついている中で、自分の色を出していきたい」

 ◆高橋 康之(たかはし・やすゆき)1972年(昭47)12月10日、和歌山県生まれの38歳。92年騎手デビュー。01年まで池江泰郎厩舎所属。07年引退(通算1408戦57勝)、坪憲厩舎調教助手に。「池江元調教師のように馬と人の絆の大切さを教えていける調教師が理想」

 ◆高橋 亮(たかはし・りょう)1978年(昭53)1月6日、滋賀県生まれの33歳。父は高橋隆調教師。93年競馬学校騎手過程入学。96年に騎手デビュー。02年まで橋口厩舎所属、09年から荒川厩舎所属。

 ◆中内田 充正(なかうちだ・みつまさ)1978年(昭53)12月18日、滋賀県生まれの32歳。実家が信楽牧場。ウエストオックスフォード大卒。米国フランケル厩舎などを経て、07年より橋田厩舎で厩務員、調教助手。「世界に通用する馬づくりを」

 ◆濱田 多實雄(はまだ・たみお)1972年(昭47)8月21日、大阪府生まれの39歳。98年小林稔厩舎で厩務員、調教助手。99年谷潔厩舎調教助手。7歳で重賞(08年エンプレス杯)を制したサヨウナラに触発されて一念発起。「人、馬の気持ちが分かる調教師が理想」

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