【みやこS】エスポワール主戦復帰で12秒2!

[ 2011年11月4日 06:00 ]

<みやこS>佐藤哲騎手の合図に鋭く反応したエスポワールシチー

 京都日曜の重賞「第2回みやこS」の木曜追い切りが3日、栗東トレセンで行われた。注目を集めるエスポワールシチーは主戦・佐藤が手綱を取っての坂路入り。見せムチにしっかり反応、ラスト1F12秒2の好時計をマークして万全の仕上がりを見せつけた。

 坂路のラスト1F地点。鞍上の佐藤が左腕を振り下ろすとエスポワールシチーはグンッと体を沈ませて一気に加速。一瞬よれたが、そこからは音を立てるかのような迫力でフィニッシュした。4F53秒5。ラスト1Fは12秒2の猛時計だ。

 左腕の動きについて「あれはシャドー」と明かした佐藤。「反応を見てみたかったからね。良くなっているよ」と満足そうに追い切りを振り返った。また「フォームにバラつきがなかった」と佐藤自身の細かいチェックポイントもクリアして、万全の態勢が整ったようだ。

 G1のJCダート(12月4日、阪神)が頂上決戦。トランセンド、スマートファルコンなどと相まみえる大一番を「3強」で迎えるには、ここを涼しい顔で勝っておく必要がある。

 「次に向けていいレースができそうな感じになってきた。逃げるような競馬はしたくない」

 佐藤の描く青写真とは、負傷(肋骨骨折)で手綱を明け渡した前走の南部杯(4着)とは異なる一手。逃げ馬にプレッシャーをかけつつ好位から抜け出す策を描いているようだ。

 安達師も頼もしいジョッキーにお任せ、の姿勢だ。「南部杯もバタバタに止まっていない。よく我慢したし収穫もあった。あの一戦が刺激になったでしょう。今回は何も気になる材料がない。ペース判断でジョッキーが考えて乗ってくれると思う」と休み明けをひと叩きした上積みを強調した。

 G1・5勝の金看板を引っ提げて挑むエスポワールシチー。4戦ぶりの勝利へ、視界は一気に広がってきた。

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2011年11月4日のニュース