【日本選手権】有吉、カミソリスタート復活!

[ 2011年11月4日 06:00 ]

予選全勝突破を目指す有吉辰也

 2日目9R「特別予選」を逃げ切った有吉辰也(35=飯塚)が、シリーズ連勝に成功した。昨年末のSSトライアル戦(川口)のFにより、SG通算優出記録が「19」でストップ。今年に入り調子を崩してレースにも調整にも迷い続けていたが、自慢のカミソリスタートが復活して表情に明るさが戻ってきた。3日目12R「スーパーライダー戦」で予選全勝突破を目指す。

 強い有吉が戻ってきた。2日目9R。1枠の利を最大限に活用してトップスタートを繰り出すと、そのまま余裕の逃走劇を披露した。「スタートは良かった」と胸を張り、仕上がりにも「エンジンはいいレベルだと思う」と一定の評価を下した。それでも、気掛かりなのはやはりタイヤのようだ。「少しハネがあった。深刻ではないけど(ハネは)ないに越したことはない」と思案顔。「周回を重ねるほど感触は良くない」とタイヤ探しが急務となる。

 07年2月の全日本選抜(川口)で優出(4着)して以降、面白いようにSGの優勝戦へ駒を進めていた有吉。その決め手になったのは、0オープンではかなりの確率で1コーナーを先取りするスタート力だった。きょう3日目12Rは完走で8人全員があす4日目の準決勝戦に進出できるが、せっかくつかんだ好リズムを手放したくはない。迫力十分の飛び出しでシリーズ3連勝を目指す。

 2日目のメーン「特別予選」は、9Rの有吉を皮切りに10Rが浦田、11Rが荒尾、12R久門と飯塚勢が1着を独占。全国屈指の層の厚さを見せつけた。一方、2日目12Rで5着と今年のSGで初めて2連対確保に失敗した高橋貢は、気持ちを切り替えて3日目11Rに臨む。

 3日目12Rには進めなかった金子、早川、平田、青木治ら29期勢もパワーは上々。それぞれ最終予選で人気を背負いそうだ。

続きを表示

2011年11月4日のニュース