【菊花賞】“三千仕様”バリアシオン「付け入る隙ある」

[ 2011年10月23日 06:00 ]

<菊花賞>3冠阻止の敵役を担うウインバリアシオン

 ウインバリアシオンは雨が強くなり始めた午前5時すぎに坂路に登場。1F17秒前後のラップで駆け上がると、ポリトラックコースへ移動。キャンターでゆったりと流した。金曜に続き2日連続で意欲的なメニューを消化。春は割れた爪のケアで順調さを欠いたが、松永昌師は「ここまでどこも悪いところなく来られたし状態は万全やと思う」と太鼓判を押す。

 2冠馬オルフェーヴルの前にダービー、神戸新聞杯と連続2着に敗れているが、指揮官は距離延長で巻き返しを狙う。「今回は3000メートル仕様に仕上げてきた。折り合いは大丈夫だし、不安がないのはここでは大きいよね」とライバルをけん制。さらに鞍上・安藤勝の存在も心強い。03年菊花賞はザッツザプレンティでネオユニヴァースの3冠を阻止した実績がある。

 前哨戦の神戸新聞杯はライバルの後方から追い込んで惜しくも届かなかったが「付け入る隙はある」と鞍上は確かな手応えをつかんだ。相手の末脚を計った前哨戦の経験が必ず生きてくるはず。「あとはジョッキー同士の駆け引きになるかな」と指揮官は名手の手綱さばきに託した。

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2011年10月23日のニュース