【菊花賞】ベルシャザール淀に替わって“秘策”あり!

[ 2011年10月20日 06:00 ]

<菊花賞>坂路でスマートロビン(右)と併せ追い切るベルシャザール

 【G1ドキュメント・栗東=19日】浜田はダービー以来の栗東取材。どうしても避けて通れない馬がいる。皐月賞、ダービーと春2冠で◎を打ったベルシャザールだ。朝一番の最終追いは坂路。スマートロビン(3歳1600万)を追走し、最後の1Fでねじ伏せるように首差先着した。他馬の取材を済ませてから、最後に松田国厩舎へ向かった。

 厩舎に到着するとテレビ用のインタビューの真っ最中。収録の終わりを待っての取材となった。「動きは良かった。特に上がりがシャープだったね」。稽古については合格点を与えたトレーナー。前哨戦については「目標はあくまで菊なので、神戸新聞杯より本番まで1週余裕があるセントライト記念を選んだ。その方が1本多く乗り込めるから」とした上で「差し馬が上位を占める流れで、先行して残った(4着)のはベルシャザールだけ」と内容も評価する。

 だが、松田国師が最も強調するのは体力面の成長。「春は大型馬特有の息遣いの荒さがあって、馬も苦しがっていた。調教の後にはしんどいのか、馬が自分から厩舎に飛び込んできたこともあった。それが今はレース後に3週続けて強い負荷をかけても平然としている。夏を越して、十分に力をつけたと感じている」。穏やかな口調だが、言葉の一つ一つが力強い。

 舞台は京都。「3角の下りで勢いをつけて迎える直線は平たん。最後に坂が待つ中山や阪神とは違います」。得意のロングスパートが生きるコース。浜田は持っていた想定出走表に本命候補のマークを書き込み厩舎を後にした。

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2011年10月20日のニュース