【菊花賞】バリアシオン闘魂注入!戴冠へ本気仕上げ

[ 2011年10月20日 06:00 ]

<菊花賞>安藤勝騎手を背に追い切るウインバリアシオン

 栗東組は神戸新聞杯2着ウインバリアシオンがド迫力の動き。ダービー、前走で先着を許したオルフェーヴル打倒に燃えている。

 逆転Vへ闘魂注入だ。ウインバリアシオンは安藤勝が手綱を取り、僚馬2頭と一緒にハロー(整地)直後のCWコースへ。メイショウカルロ、ラインレグルス(ともに3歳500万)が併走する形で先導し、5馬身後方から追走した。徐々に差を詰め、直線入り口で外に並びかける。GOサインのステッキに反応すると馬体を沈めて加速。残り100メートルで一気に抜き去ったが、鞍上が手綱を緩めることはなかった。最後までいっぱいに追われ、2馬身差でゴールを駆け抜けた。

 「早めに動いて外を回ったが、しまいまでしっかりしていた。前の馬も脚が上がっていたわけじゃない。いたって順調」。好感触を伝えた安藤勝に松永昌師も満足顔だ。「アンカツに任せたから特に指示は出していないが動きは良かった。前走よりもいい。稽古としては満点じゃないですか」

 2戦続けてオルフェーヴルの2着。ダービーの1馬身3/4差は神戸新聞杯で2馬身半差まで開いた。「内容はご覧の通りの完敗」。指揮官は2冠馬の強さを認めた上で「折り合いに問題のない馬なので、距離が延びる点に期待したい」と話す。春は裂蹄に悩まされながらのレースだったが「爪の不安はほとんどなくなった」と、懸念材料も解消している。

 鞍上はネオユニヴァースの3冠をザッツザプレンティで阻止するなど、大舞台ほど勝負強い仕事人。バリアシオンの父は05年有馬記念で当時無敗のディープインパクトに初めて土をつけたハーツクライ。何かをやってくれそうなムードが漂う。

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