「ロスの超特急」坂本勉 6月いわき平で引退へ

[ 2011年6月15日 06:00 ]

6月20~22日のいわき平競輪を最後に現役を引退する見通しとなった坂本勉

 オールスター2V、グランプリ90制覇など一時代を築いた坂本勉(48=青森・57期)が6月20~22日のいわき平競輪を最後に現役を引退する見通しとなった。

 坂本は日大時代の84年にロサンゼルス五輪スプリントで銅メダルを獲得。「ロスの超特急」と呼ばれて86年にプロデビュー後は35連勝の最多記録(83年4月の制度改正以来)を打ち立てた。89年の静岡オールスターでG1制覇を飾ると90年のグランプリ、91年の高松オールスターを優勝。天性のダッシュ力と華麗な逃げで“坂本時代”を築いた。

 だが、その後は持病の腰痛と年齢による脚力の低下で成績が下降。来期(7~12月)はA級に陥落することも引退の一因になったもよう。長男の貴史(22=94期・S1)と史上初のG1親子同時出場(10年9月=オールスター)を果たしたいわき平で25年余の競輪選手生活に幕を閉じるとみられる。

 ◆坂本 勉(さかもと・つとむ)1962年(昭37)8月3日、青森県生まれの48歳。日大卒。日大4年時にロサンゼルス五輪(84年)スプリント銅メダル獲得。競輪学校第57回生No・1で、86年5月にプロデビュー。主なタイトルはオールスター競輪(89、91年)、KEIRINグランプリ90。通算成績は2081戦522勝、通算取得賞金は9億7927万円。1メートル67、73キロ。血液型O。

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