【オークス】ピュアブリーゼ流しても坂路3番時計

[ 2011年5月19日 05:57 ]

<オークス>坂路で追い切るピュアブリーゼ

 フローラS3着のピュアブリーゼがさらに上昇ムードだ。最終追いは坂路で単走。鞍上に派手なアクションはなかったが、4F50秒2を楽々叩き出した。ホエールキャプチャ(50秒1)に続き、この日の坂路3位タイの好時計。昨年のサンテミリオンに続き、オークス連覇が懸かる古賀慎師も思わず笑みがこぼれた。

 「好タイム?これでも最後は流していたから、まだ余裕があった。追った後の息の入りも良かった。前走後は短期放牧を挟んだが馬の方は元気いっぱい。順調にきている分、加減せずに調教できた」

 父モンズーンはドイツの芝2400メートル・G1・6勝を挙げた長距離馬。産駒の日本調教馬で現役で走っているのはピュアブリーゼ1頭しかいない。当然、陣営でもこのオークスを頭の片隅に入れつつ、2歳時からレース選択してきた。ギリギリつかんだGI切符でも、前走の意義は大きかった。

 「これまで脚を余すような感じもあったのでジョッキー(柴田善)には積極的に乗ってほしいとお願いしていた。タフな馬場(重馬場)だったけど、それでも権利は獲れた。内容は満足している。馬も一歩ずつ良くなっている」。指揮官は着実な成長を感じている。

 2歳時から大崩れなく走ってきた堅実型。豊富なスタミナを武器に一発ムードが漂う。師は「いつも頑張ってくれるし、血統的背景からも2400メートルに延びるのは間違いなくいい。状態の方もいいので」と確かな手応えを得ている。

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2011年5月19日のニュース