【マイラーズC】ゴールスキー“別次元”11秒8

[ 2011年4月14日 06:00 ]

CWコースでキレのある動きをみせたゴールスキー

 マイル路線の頂上決戦へとつながっていく阪神・マイラーズC。重賞初制覇を狙うゴールスキーはCWコース3頭併せで豪快に先着。出来は充実している。

 弾むようなフットワークで駆け抜けた。福永を背にCWコースに入ったゴールスキーは3頭併せ。ピュカーロ(3歳未出走)、リーガルファルコン(3歳未勝利)を4、5馬身後方から追走する形で6Fからスタート。前半しっかり折り合って、前との差を詰めていく。4コーナーで僚馬を射程圏に入れると直線、馬体を併せて馬なりで引き離す。そこからは1頭、別次元の脚力だ。6F82秒2、鞍上の手が動いたラスト1Fは抜群の反応で11秒8で2頭を置き去り。絶好の動きで好調をアピールした。

 吉村技術調教師は「自分は併せた方(ピュカーロ)に乗っていたが、あっさり突き放された。先週は5Fからやって手前を替えないままだったけど、けさはきっちり替えていた。ジョッキーも折り合いがついて言うことなしって話していたよ」と手放しで評価した。

 池江郎厩舎からの転厩初戦となった前走・東京新聞杯は最内発進に泣く形。終始窮屈なポジションに入って直線も行き場を失うシーンがあっての3着。評価を下げる必要はなく、むしろ負けて強しと言える内容。準オープンを勝ったばかりで参戦した昨秋のマイルCS3着からも秘める力はGI級だ。吉村師の口ぶりから期待の大きさが伝わってくる。

 「前走は内枠が裏目に出たね。まだまだ幼いけど、それでも力のあるところを見せてくれている。春は安田記念が目標になるだろうし、賞金加算という意味でも、ここでいい結果を出したい」。心身ともに粗削りだがその分、伸びしろはたっぷり残されている。素質開花は近い。

 ≪重賞初Vチャンス到来≫ゴールスキーの過去4勝はマイルで3勝と1800メートルで1勝。掲示板を外したケースは2回あって、ともに2000メートルだった。2走前の阪神Cが1400メートルではじけ切れなかったあたり、マイル~1800メートルがベストと言える。阪神芝は【2001】で直線の坂も全く苦にしない。重賞初制覇の大チャンスだ。

続きを表示

2011年4月14日のニュース