【マイラーズC】アパパネ国枝師「いい感じだね」

[ 2011年4月14日 06:00 ]

坂路で追い切るアパパネ

 マイル路線の頂上決戦へとつながっていく阪神・マイラーズC。昨年の3冠牝馬アパパネは坂路しまい重点でシャープな伸び。今季初戦に向けてきっちり態勢を整えてきた。

 力を出せる状態に仕上がった。昨年、牝馬3冠の偉業を成し遂げたアパパネは開門直後の坂路で単走追い。最初の1Fを16秒でゆったり入ると、そこから徐々に加速。2F目が14秒3、続く3F目が12秒6と軽快なフットワークで速いラップを刻んでいく。そのまま必要以上に力むことなく、ピッチを上げてラスト1Fを12秒1で駆け上がった。美浦から栗東に駆けつけ、最終追い切りを見届けた国枝師は満足げな表情を浮かべた。

 「いい感じだね。入りがゆっくりで、しまいも楽というかスーッと来ていた。先週もこの前の土曜もやってきたので仕上がっているよ」

 今年初戦に予定していた中山記念を発熱のため回避。アクシデントはあったものの、そこからはすぐにこのレースを目標に切り替えて順調に調教を積んできている。「馬の様子が手に取るように分かる」とトレーナーが自信を持って話すように、仕上がりは良好だ。

 ただ、これまでの戦績からすると叩き良化型なのは明らか。チューリップ賞2着、ローズS4着と過去2回の始動戦はいずれも敗れ、本番で巻き返すというのがこの馬のパターンだった。それでも指揮官は「ローズSよりはいいよ」とこれまでにない手応えを得ている。

 「あのときは。見るからに太いって感じだったから。じっくり乗り込んで来ているし、今回は490キロ(前走時494キロ)ぐらいで出られると思う。暖かくなってきている分もあるからね」

 今回は牡馬の一線級が相手になる。休み明け、重量56キロと条件は厳しいが、それでも女王として格好をつけられるだけの出来にはある。目標とするヴィクトリアマイルに向けて、同じマイル戦で好発進を決める構えだ。

 ≪桜花賞馬は好成績≫マイラーズCに優勝した牝馬にはトウメイ(70、71年)、インターグロリア(78年)、ニシノフラワー(93年)、ノースフライト(94年)、エガオヲミセテ(99年)がいる。このうち、桜花賞馬はインターグロリア、ニシノフラワーの2頭。桜花賞馬はマイラーズCで【2444】と好成績だ。

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