【東京新聞杯】フラガラッハ「一気に変わった」

[ 2011年2月4日 06:00 ]

坂路で追い切るフラガラッハ

 「第61回東京新聞杯」の追い切りが3日、美浦、栗東両トレセンで行われた。栗東では3連勝中のフラガラッハが坂路で休み明けを感じさせない動きを披露。勢いに乗る4歳馬が重賞初制覇へ万全の態勢を整えた。 

 フラガラッハは坂路単走の形で4F51秒8~1F12秒5。スムーズな加速と真一文字の伸びは休み明けの気配と思えないほど。厩舎の広報担当・西橋助手の口調も滑らかだ。

 「先週の時点ではまだ重かった。それが日曜(CWコースで6F87秒3)ときょうで馬が一気に変わりました。感触はかなり良かったみたいですね。休ませてかなり成長しています」

 形としては条件戦を3連勝し、勢いをつけての参戦だ。だが、その以前に重賞路線で素質の片りんを見せていた。ハイレベルだった京成杯では勝ち馬エイシンフラッシュから0秒4差の4着。アーリントンCでは出遅れて道中押し上げる形で5着に食い込んだ。やっと軌道に乗ってきた、という見方が的確だ。

 何が変わったのか。西橋助手が指摘したのはゲートの上達だ。

 「もともと期待は大きかった。以前は課題だったゲートが最近はスムーズ。その点が結果につながっているのかな」

 前走・紅葉Sでは逃げの手に出て押し切った。これは鞍上の好判断。同時にそれまでの出負け癖が解消された証明でもあった。陣営は「本来はじっくり行ってしまいを生かす形が合っている」という認識を持っている。確固たる逃げ馬がいて、速い流れになりそうな今回の舞台設定はまさに望むところだ。

 「ぜひタイトルを獲ってもらいたい1頭。今後のために賞金を加算したい」。西橋助手の口調から期待がにじみ出る。いよいよ真価を発揮する舞台がやって来た。

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2011年2月4日のニュース