増える「ゼッケン」…ピッチ上げるG1勢に興奮

[ 2011年2月4日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=3日】春近し。日差しも柔らかく、小田は人馬の躍動感も増したように感じていた。G1優勝馬だけが着ける「G1馬調教ゼッケン」の数も増えた。27日の中山記念で始動する牝馬3冠馬アパパネは坂路4F52秒8。「既に55~56秒台は4、5本やっていて、きょうはピッチを上げた。いい感じできているね」と国枝師は目を細める。

 気温が10度を超えた午前11時前、堀厩舎のG1馬2頭が登場。リスポリとの新コンビでオーシャンS(3月5日、中山)で始動するキンシャサノキセキはWコースを5F71秒4で軽く流した。騎乗した橋本助手は「適度に気が抜けていて調整しやすい」。19日のダイヤモンドS(東京)に挑む昨春の天皇賞馬ジャガーメイルはポリトラックで6F78秒6。同助手は「帰厩後は硬さもなく順調です」と穏やかな表情。続々とピッチを上げるG1馬の増加に、小田は「G1もすぐだな」とジャンパーを脱ぎ、なぜか背伸びしていた。

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2011年2月4日のニュース