年度代表馬はぶっちぎりでブエナビスタ

[ 2011年1月7日 06:00 ]

10年度代表馬と最優秀4歳以上牝馬を受賞したブエナビスタ(手前)

10年度JRA賞

 ホース・オブ・ザ・イヤーを決める10年度JRA賞受賞馬選考委員会(報道機関の代表8人で構成)が6日、東京・港区のJRA六本木事務所で行われ、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋を制したブエナビスタ(牝5=松田博)を年度代表馬に選出した。08、09年ウオッカに続き、3年連続で牝馬が年度代表馬を受賞した。授賞式は24日に都内のホテルで行われる。

 2010年のG1を戦い抜いた先に最高の栄誉が待っていた。211票を集めたブエナビスタが年度代表馬に決定。満票(285票)で選出された最優秀4歳以上牝馬と合わせ、価値あるタイトルをつかんだ。

 G1・3連勝を狙った昨秋は天皇賞を制した後、ジャパンCと有馬記念は惜しくも2着に敗れた。それでも注目度の高い舞台で力走を続けて存在感をアピール。7戦した昨年は降着を含めても2着を外しておらず、絶対的な安定感すら備わってきた。受賞を伝えられた松田博師はタイトルの重みをかみしめた。

 「光栄に思う。今年もこれに負けないような活躍をしてもらいたい。1つでも上の着順を目指したい」

 昨年はヴィクトリアマイル、天皇賞・秋とG1を2勝。初めて海外遠征に挑み、ドバイシーマクラシック(2着)で世界に力を示した。G1は通算5勝、獲得賞金は牝馬としては08、09年の年度代表馬ウオッカに続いて史上2頭目となる10億円突破を達成した。

 今春は雪辱を期して2年連続のドバイ遠征を視野に入れている。ワールドC(3月26日、メイダン競馬場、オールウエザー2000メートル)、シーマクラシック(同、芝2410メートル)のいずれかを予定。現在は厩舎で調整しており、既に乗り込みを再開した。再び海を渡って、今度こそドバイでG1制覇なるか。新たなタイトルを手にした女傑の、さらなる飛躍を期待だ。

 ◇得票数・年度代表馬◇
 ブエナビスタ=211
 アパパネ=41
 ヴィクトワールピサ=28
 ナカヤマフェスタ=3
 該当馬なし=2
 ◇得票数・最優秀4歳以上牝馬◇
 ブエナビスタ=285

 ▼吉田俊介・サンデーレーシング代表 大変光栄です。1年を通して厳しいローテーションを戦い抜き、その中で常に力を出し切ったこの馬を評価していただき、大変うれしく思います。

 ▼スミヨン騎手 光栄です。有馬記念で最も強い馬であることを証明できず残念でしたが、選考に関わった方々に証明していただいてうれしいです。非常に名誉なことであり感謝しています。

 ▽選考方法 年度代表馬と各部門賞は、競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友を含む)286人(今年は1人辞退)による投票で決定。地方馬、外国馬も選考の対象となる。投票で3分の1以上に達した馬が受賞馬に決定。また「該当馬なし」が1位、かつ3分の1以上を占めた場合は受賞馬なし。上記2項で決定しない場合は選考委員会が投票1位の馬(「該当馬なし」が1位の場合は2位の馬)について受賞馬とするか決定する。

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2011年1月7日のニュース