【オークス】(17)アパパネ

[ 2010年5月23日 06:00 ]

 史上12頭目となる牝馬2冠を狙うアパパネは、闘志を内に秘め静に徹した最終調整。角馬場で乗り運動をこなしてから、南A(ダート)コースへ。ごく軽いキャンターで、馬場の感触を確かめるように1周した。「リラックスしていた。体が伸びていいフォームで走っている」。国枝師は思い残すことはないという表情で愛馬の動きを見守った。

 東京の赤松賞をレコードで勝っており、高速馬場は望むところ。一方で、重馬場のチューリップ賞でも2着を死守しており、道悪も克服済みだ。下り坂の予報だが、師は「今の東京は馬場が硬過ぎる。雨で少し軟らかくなるくらいの方が、馬のためにもいいだろう」と余裕たっぷり。阪神JF、桜花賞と大舞台では完ぺきなレースぶりでライバルを封じてきた。800メートルの距離延長は能力でカバー。世代最強牝馬の看板を、簡単に譲るつもりはない。

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2010年5月23日のニュース