【フローラS】マツパク2頭出しで上位独占だ

[ 2010年4月21日 06:00 ]

 関西勢はクラシックの常連、松田博厩舎がアマファソン、ベストクルーズの2頭出し。府中向きの切れ味で上位独占を狙う。

 君子蘭賞(3月28日)のアマファソンは実に豪快な勝ちっぷりだった。4角14番手から末脚爆発。阪神芝1800メートルでの勝ち時計1分48秒2は特筆するほどではないが、前日・毎日杯の勝ち時計1分49秒3より速い。
 「2走前もいい脚を使っていたからな。実戦に行っていいタイプ」
 松田博師がこともなげに言う。2走前のフィリーズレビューが9着でも上がり3F最速。前走時も歩様など決して見栄えするタイプではないが、体をふっくら見せて好気配だった。スムーズに追走できる中距離での前進はなるほど納得だ。
 府中の芝2000メートルにも不安はない。「折り合いは付き過ぎるぐらいに付く」というのだから。開幕週でも、フローラSは意外に差しが利くという傾向を過去のデータが示す。この馬の決め脚は要注目だ。
 一方、ベストクルーズは実績上位。桜花賞は賞金次点で無念の除外だったが、暮れの阪神JFでアパパネから0秒2差3着がある。「どういうレースが合うのかよく分からないが…」と指揮官は首をひねるものの、それは先行しても差しても競馬できる自在性の裏返し。前走が中1週の中山遠征で馬体重マイナス6キロの430キロ。「もう少し目方は増えてほしいところ」という点が懸案材料だが、中間の調整で細くは見せていない。
 伯母にオークス3着、エリザベス女王杯勝ちのタレンティドガールがいて、祖母チヨダマサコが千代田牧場のゴッドマザーと言うべき名牝系。クラシックを戦う血の裏付けもある。

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2010年4月21日のニュース