【KEIRINグランプリ】伏見抜群の安定感でGP3勝へ!

[ 2009年12月28日 06:00 ]

自転車をセッティングする伏見俊

 「KEIRINグランプリ09」は30日に京王閣競輪場で行われる。暮れの大一番に出場する伏見俊昭、武田豊樹ら出場9選手は27日、京王閣競輪場に集合して身体、車体検査を済ませた。28日は木暮、安由、柴崎淳らでG2「ヤンググランプリ09」(優勝賞金410万円)が争われる。また後閑信一、渡部哲男らが出場するF1はオールS級戦で争われる。

 1億円の一発勝負を30日に控えた今年のベストナインが27日、決戦の地・京王閣競輪場に集結した。23日の共同記者会見で位置取りを明確にしなかった石丸が「悔いが残らないように自力でやる」と決意を固めたことで、レースは山崎、平原、永井、海老根、石丸による超細切れ戦となった。
 今年1年間、抜群の安定感で競輪界をリードし続けたのが伏見だ。年間勝率=43・9%、連対率=63・6%、3連対率=74・2%はS班18人の中で1位。競輪祭(11月)で落車した伏見だが「バランスの悪さを修正した。仕上がりはいつもと変わらないし不安はない」と白い歯をこぼした。「GPは1年間強かった選手が走れる場所。09年の覇者を目指したい」と表情には余裕もうかがえる。山田裕仁以来3人目となるGP3勝の偉業へ視界は良好だ。
 伏見の前で走る山崎は、4年連続G1を制しての出場。過去3回のGPは7着→6着→6着と、結果を残せていないが「競輪祭((9)(8)欠)がふがいなかったので一から体をつくり直した。ここ2、3年で1番練習した」。“今回こそは”の気合がみなぎっていた。
 福島勢に真っ向勝負を挑むのが平原―武田―神山の関東ライン。今年G12勝の平原は「自分のレースをすることを考えて結果はその次」と自然体を強調。番手を回る武田は「平原君が前で頑張りたいと言ったので、逆らうことなくこの並びになった。平原君がどんなレースをしても対応できる」と自信をのぞかせた。3番手を王者・神山が固めることでラインの厚みは関東勢がリードしそうだ。
 「今年は先行一本でやっているし先行したい」という永井には05年・平塚GPで初出場初優勝した加藤がマーク。機動力ある海老根と石丸がラインの切れ目から一発を狙うだけに、例年以上に激しい優勝争いが繰り広げられる。

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2009年12月28日のニュース