【常滑・競艇王CC】笠原秒読み!“復活の爆発”

[ 2009年11月27日 06:00 ]

 全速男に注目。「第12回競艇王チャレンジカップ」(優勝賞金4000万円)は、27日、常滑競艇場で予選最終日の4日目を迎える。SG初出場初Vの記録を誇る笠原亮(29=静岡)に上昇の兆し。得点率は3日目終了時点で13位タイ。準優勝戦進出へ勝負駆けの3、11Rで破壊力を見せつける。賞金ランク12位の赤岩善生(33=愛知)は得点率34位タイで1、2着条件に追い込まれた。また、関東勢の予選突破は絶望的となった。

 3日目8R。混戦の1Mで差し場がないと判断した笠原は、外をブン回って3着を確保した。「パワーがきている時は今みたいな外マイで、もっと前に出られたはず。もったいないね」と歯がゆい状態は続くが「2日目よりは乗りやすくなった。直線で下がることもなかった」と徐々に上昇の兆しを見せている。
 笠原の調整は、他人とのパワーの比較よりも全速で気持ち良く回れるかどうかに重点が置かれる。究極の全速ターンで勝負するだけに、生命線は“乗り心地”だ。
 05年の総理杯(多摩川)では、度肝を抜く旋回スピードで史上4人目となるSG初出場初優勝を達成。条件がそろった時の破壊力は未知数だ。賞金王決定戦出場には優勝しかないが、笠原にとって“優勝”は常に手の届く位置にある。4日目は1、6着勝負。「調整はバッチリではないが、ゾーンには近づいている。もっと良くなりそう」と爆発まで秒読み段階に入った。
 得点率トップは地元のベテラン大嶋。「試運転は目立たないが、レース足がいいのかな?」と把握しきれていない様子だが、確実に内から粘れるパワーだ。原田、徳増が同率2位。賞金王出場へV条件組が得点上位を占領した。ボーダー近辺では池田が「ペラを換えて伸びがそこそこきた」と上昇気配。今垣は減点で16位に下降も、条件クリアには十分なパワー。下位では坪井が「3日目後半は追い上げる足があった」と巻き返せる状態だ。

 【11R検討】池田は賞金に余裕があるため、ほかの選手より勝負度合いが低い。ただ、1枠で恥ずかしいレースは見せられない。インからスタートを決めて押し切る。石田は内2艇の動きを見て自在に攻める。笠原は差し構え。S力ある佐々木も押さえは必要だ。

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2009年11月27日のニュース