【JC】49秒9!デピュティぶっ飛び1番時計

[ 2009年11月27日 06:00 ]

<JC木曜追い>ダイナミックなフォームで駆け上がるエイシンデピュティ

 「第29回ジャパンC」の追い切りが26日、栗東トレセン、東京競馬場で行われた。栗東では、昨年の宝塚記念の覇者エイシンデピュティが坂路で4F49秒9と、今週の1番時計をマーク。長期休養明けを2戦して出来は急上昇、実績馬復活のムードが漂ってきた。この日、同レースの枠順が確定、27日はウインズ新橋、後楽園(午後2~7時)で金曜発売される。

 朝日に照らされた栗毛の馬体が坂の頂上を目指して突進してきた。エイシンデピュティの最終追い切りは浜中(レースは戸崎)が騎乗して坂路単走。テンから抜群の行きっぷりで高速ラップを刻み、全身を使ったダイナミックなフォームで駆け上がってくる。ラスト1Fは13秒3でも、数字が示す以上のスピード感。迫力満点の動きで4F49秒9の猛時計を叩き出した。もちろん、文句なしに今週の坂路1番時計だ。引き揚げてきた浜中が驚きまじりの表情で感触を伝える。
 「けさはテンから行ってくれとの指示でした。あんなに凄い時計になっているとは…。前走の追い切りと違ってトモ(後肢)がしっかり踏み込めて、手前の替え方がスムーズ。状態が相当いいんでしょうね」
 長期休養を挟み、叩き3走目。間違いなく出来は上向いている。追い切りを見届けた野元師も、その点を最も強調していた。
 「坂路で50秒を切ったのは、この馬自身初めて。メイチではないのに、あの時計だからね。本当に良くなっている。去年の金鯱賞と宝塚記念を連勝した当時に近い出来だと思うよ」
 変わるならここ。稽古の動き、そして厩舎サイドの感触から、そんな雰囲気が漂っている。
 前走の天皇賞・秋9着とはいえ、野元師が「行き切るまでに脚を使ったし、枠(17番)がもう少し内なら…」と振り返るように運がなかった面もある。枠順は2枠4番に決まった。「内の偶数枠で良かった。今回はリーチザクラウンが行きそうだし、2、3番手で運べそう」と野元師。下地は整った。劇的な復活Vがあっても不思議ではない。

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2009年11月27日のニュース