【エリザベス女王杯】作戦通りの逃走劇!タナパク男泣き

[ 2009年11月15日 16:28 ]

 関東の若武者タナパクが歓喜の男泣きだ。23歳の田中博がこん身の大逃げを決めてG1初制覇を飾った。

 ゴール直後。馬上に顔をうずめると、人知れず涙を流した。「いいスタートが切れたし、いい形でレースできた」。興奮冷めやらぬ表情でレースを振り返った。

 京都競馬場の向正面。6万人を超える観衆がにわかにざわついた。それもそのはず。16頭で形成された馬群のはるか手前、20馬身以上も前方にクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの2頭が悠々と走っていた。

 人気薄の“ニ人旅”。若武者は栄光のゴールを目指し、ひたすら先頭に立って逃げた。4コーナーを回って振り返ると、プリキュアとのリードは広がっていた。「プリキュアが来たから、ペースが上がってリードを広げられた。ちょうどいいリードができたなと思った」。

 直線に入り残り399メートル。「前走は直線で交わされてしまったから、粘ってほしいという思いが強かった」。最後は、淀を旅した“相方”プリキュアに1馬身半をつけてフィニッシュした。

 「作戦通り」と大逃走劇を演じた田中博。晴れてG1ジョッキーとなり、「ゴール後は頭が真っ白になった。力をつけて、もっと強くなっていきたい」とさらなる活躍を誓った。

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2009年11月15日のニュース