【札幌記念】ゴッホ必勝パターンに持ち込む

[ 2009年8月23日 06:00 ]

 直線で外から伸びてくるブエナビスタを力でねじ伏せるとすれば、有馬記念馬マツリダゴッホを置いて他にない。早めのスパートで後続との差を広げ、そのまま押し切るのが必勝パターン。07年有馬記念ではダイワスカーレット、ダイワメジャーを完全に封じ込めた。小回りコースの札幌なら、ブエナビスタの末脚を封じるのは決して難しいことではない。

 体調面も万全だ。土曜朝、ダートコースで軽めのキャンター。G1馬らしい貫禄で周囲を威圧し、気合乗りは上々だ。7月23日に早めに札幌競馬場へ入厩し、ここまでじっくりと乗り込んできた。国枝師は好仕上がりに笑顔だ。
 「やる気満々だよ。いろんなことがあって間が空いたけど、何も気になるところがない。体つきも昨年より明らかにいいと思うよ」
 大阪杯7着後は金鯱賞に目標を置いていたが、直前に鼻出血のアクシデント。放牧に出して立て直した。ここを使えることは順調な回復の証明だ。直前の馬体重は486キロ。同じ休養明けだった昨年の札幌記念では、478キロと大きく体重を減らしていた。それでも地力を誇示してレコード決着の2着。当時との比較なら、今年の方がはるかに上だ。
 「体調うんぬんより自分の競馬ができるかどうか。天気もあまり関係ない。今回は引っ張ってくれる馬がいるようだから、折り合いに苦労することもない。レースはしやすいと思うよ」と国枝師。対ブエナビスタについて「胸を借りますよ」とニヤリ。相当な自信が感じられた。
 勝負馬券はマツリダゴッホを1着に固定。相手はブエナビスタを筆頭に、末脚の切れるシェーンヴァルト、サクラオリオン、タスカータソルテを抜てきする。(ナビ班)

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2009年8月23日のニュース