【札幌記念】ブエナがっかりも、価値ある2着

[ 2009年8月23日 16:04 ]

 【札幌記念】3歳最強牝馬の敗戦に、札幌競馬場にはどよめきとため息があふれた。圧倒的1番人気の1・5倍。約1カ月後の凱旋門賞(仏G1)に向けた壮行レース。勝つのが当たり前といった空気の中、ブエナビスタ(牝=松田博、父・スペシャルウィーク、母・ビワハイジ)の“第2章”が幕を開けた。

 好スタートから中団後方の外につけた。後ろからは2007年のグランプリホース、マツリダゴッホがぴったりとマーク。3角でゴッホが一気に動くと、ブエナも離されないようギアを上げた。外を通って直線へ。先団とはまだかなりの差があった。鞍上・安藤勝のムチに応え、猛スパートを開始。一完歩ごとに前との差を詰めたが、最後はヤマニンキングリーに半馬身及ばなかった。

 小回りと短い直線が響いた。向こう正面でペースが落ち付いたのも後ろから行ったブエナには厳しかった。それでも初の洋芝、古馬一線級を相手に2着は立派。海外遠征前に向け、意義のあるひと叩きだったことは疑いない。

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2009年8月23日のニュース